2019年10月3日木曜日

SRAM REDのリムブレーキ(インプレ)

スゴく今更ですが、SRAM REDのリムブレーキを購入しました。
今まで使用していたのはシマノのBR-7900で、調べてみたらかれこれ9年ぐらい使っていました。2世代前とは言えそこは『腐ってもデュラエース』、性能に文句のつけようはありませんでしたが、そろそろ新しいブレーキに交換したいな、という物欲のあまり購入に至りました。 ブレーキを更新するにあたって、対抗馬としてあがったのはBR-R9100。現行デュラエースのリムブレーキです。重量は公称326gと、特別軽いわけではないですがブレーキ性能はアーチ剛性の向上から間違いなくリムブレーキの中では最高峰なはず。


一方、SRAM REDはどうかが気になるところです。以前にSRAM FORCEのブレーキを使ったことがありましたが、こいつが止まらないことこの上なく・・・私の中でSRAMのブレーキに対する印象はあまりよくありませんでした。
REDブレーキの重量は公称240gと、それだけ見ると魅力的ですが、軽さに応じてブレーキ性能が貧弱だと困ります。特に、ワタシは重量級、しかも山が好きな(下りは嫌いで苦手です)ライダーですので。


となると、もはや現行デュラエースにするのが普通ですが、あえてREDを選びました。
色々とネットを検索してみると、REDの効きが弱いという情報もなく、ネガティブで上がっているのはブレーキの調整のしづらさでした。FORCEの経験があるので、少し悩みましたが「調整さえしっかりできれば問題ない」と解釈し、希少性の面も踏まえ(←コレ大事)REDの購入に至りました。


購入していざ取り付けると、確かに調整がちょっと面倒です。シマノのブレーキのようにフレームに取り付ける際にセンターを出すことができません。フレームに取り付けてもブレーキはクルクルと動くのです。
ですので、まずはざっくりフレームに取り付けた後、センターが出るようにレンチでブレーキのセンター位置を固定してやります。
これがリアはともかくフロントはハンドルなどがあるため作業スペースが狭く、短いレンチが無いと非常に面倒でした。しかもレンチを動かすとダイレクトにセンター位置が動くので結構シビアです。
他にもブレーキのサイドに微調整するネジがあるようですが、ワタシは上記でセンターを出すことができたので、ソコには触らず。


ワタシの場合、それほど苦労せずに調整できましたが、ブレーキのアウターケーブルが長かったり短かったりすると、結構面倒です。(ブレーキがクルクル動くので、ケーブルの長短でブレーキが押されたり引っ張られたりすると苦労しそう)


使ってみての感想ですが、結論問題無さそうです。BR-7900に対してブレーキ性能が上がったかと言われるとそんなことはありません。ワタシの感覚を正確に言えば、BR-7900は一定の力が加わっていくのに対して、REDは最初が緩やかで後半からガッチリ効いてくる、という感じでした。
しかしまぁそれに対して「コントローラブルで良い」とかいう意識はなく、「どちらでも十分な性能」というのが率直な感想です。
先日、久々に200km、2500mUP Overのロングライドに行ってきましたが、そこでの下りも特に問題はありませんでした。結局、多少のアップダウンがある程度のロングライドぐらいでは、各メーカーのトップグレードが『文句言われるほど性能不足』ということはないようです。


特性は異なるとしても、十分な性能です。


残念ながら、SRAMはリムブレーキの進化をストップさせ、ディスクに開発リソースは注ぎ込んでいるようです。でも裏を返すとREDのリムブレーキは『SRAMが作れた最高のリムブレーキ』ということになります。そう考えると、チョット贅沢な気がしますね。


時代はリムブレーキからディスクブレーキに移り変わりつつある中で、新リムブレーキを購入するのもいかがなものかと考えましたが、結構満足しています。
REDのリムブレーキ、ブレーキ性能で躊躇している方がいれば背中を教えてあげたいと思います。

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