2018年7月18日水曜日

西日本豪雨の現場を見てきて

西日本豪雨の現場を見てきました

仕事の関係で、現在、西日本豪雨で被災した倉敷市真備地区を中心に、被災現場を見てきました。
自衛官を退官したら自然災害なんかとは縁が切れるんだろうなぁと思っていたのですが、3年前の熊本地震に引き続き、何やら災害とは縁が切れないようです。

15日(日)に岡山県福山市に入り前泊。
16日(月)に岡山県倉敷市真備地区、広島県三原市本郷地区の被災状況を確認し、帰宅。

真備地区の状況

真備地区は、かつて東日本大震災の津波被害を受けた後のように、ガレキや浸水した家財が道端に廃棄され、また、道も泥や泥の乾燥した土でおおわれていました。

道端のガレキとゴミ

歩道の状況

真備地区のホームセンター

真備地区のボランティア拠点

被害は局所的ですが、個々の被害は東日本の津波被害に似ていると感じました。
違いは川の水なのか、海の水なのかの違いです。
そういう意味では、津波は海の水なので、見えない被害は大きいのかもしれません。

また、写真はありませんが真備地区の避難所は、段ボールでベッドが作られ、パーテーションも設けられていました。
冷房も入っています。

避難所としてはかなり快適な方だと印象を受けましたが、そこで生活するおばあちゃんがボランティアスタッフに愚痴をこぼしていました。

 「ここは人が暮らせるところじゃないですよ・・・」

まぁ何日も暮らせばそうなりますよね。
私はなんだかんだと元自衛官なのでプライバシーなんて全く関係なく寝食できますが、普通はそうはいかないですよね。
単純なそのストレスだけではなく、自分の家の心配や、今後の見通しなど様々なストレスがあるはずです。
それは愚痴だってこぼれてくるわけです。

それをワガママと言って突き放すのか、仕方がないと飲み込むのか、難しいところですよね。

本郷地区の状況

真備地区ほどの規模はないにしても、限定的には同じような被害状況でした。

学校に集められるガレキとゴミ

水位が上がり堤防のフェンスに絡まっているゴミ

水没したホームセンターから出されるゴミ


ホームセンターのゴミ アップ

水没したスーパーの什器

早くも移動販売車を使って一部開店

被災地域の広さは真備より狭いものの、水が入った場所は同様の被害を受けていました。

泥が乾いて砂が巻き上がり、汗にそのまま付着します。
また、泥のにおいも混ざり合い不快感は掛け算式にUP。
過酷です。

被災地を見て思うこと

自衛隊の災害派遣や、ボランティアスタッフの支援は、あくまで瞬間的なもので、今後の生活まで保証するものではありません。
これからの生活を考えると不安でしかないと思います。

もし、自分自身の家が同じような災害に見舞われたら、どう復旧すればいいんだろうかと考えてしまいました。
(一応、保険はかけていますが)

当たり前ですが、最悪、モノはともかくヒトが失われた場合は、お金で解決できません。
今は正直他人事ですが、本当は他山の石を拾わなければダメなんだろうなと思うわけです。

これを契機に、今一度、災害に対する意識を引き締めようと思った出張でした。

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